ケアワークでは、生活環境の整備も重要!

介護士の仕事内容の中には、高齢者の住環境の整備があります。そこでまず考慮したいのが、高齢者の室内での転倒防止対策です。例えば、階段やトイレ、お風呂などに手すりをつけて高齢者にとって安全な環境づくりをすることなどがそれに当たります。次に、水回りについても整理整頓をしっかりと行い、衛生面に廃炉することも重要です。これは、高齢者が病原体に感染しないことを目的としています。高齢者が感染しやすい病原体として「B型肝炎ウイルス」や「インフルエンザウイルス」、「ノロウイルス」、「ネコカリシウイルス」などがあり、それを予防するためには、グルタラールや次亜塩素酸ナトリウムなどを用いて、定期的に水回りを消毒することが欠かせません。

それから、居住スペースの温度管理も見逃せないポイントです。高齢者の場合は温度管理を疎かにしてしまうと、ヒートショックを起こしたり、熱中症にかかってしまったりします。温度管理の目安としては、25度前後が適切な温度だと言われています。ただし、これはあくまで目安であり、要介護者の意見もある程度取り入れながら微調整するようにしなければなりません。

また、要介護者の生活リスムを安定させるためには、適切な明るさになるようにライティングをすることも意識しましょう。特に寝たきりの要介護者の場合は、昼夜がわからなくなってしまうことがあります。要介護者が寝ているからといって、カーテンを締めっぱなしにしたり、真っ暗な状態を続けていると、睡眠の質が低下してしまいます。ですから、朝が来たらカーテンを開けたりライトをつけたりして、部屋を明るくして、夜には徐々に暗くなるようにライティングを調整するようにしましょう。夜間については、ダウンライトや足下灯など、間接照明を利用すると、安全面にも気を配れます。